ハングとパラの違いって?誰でもわかる主観と偏見に満ちた10の比較

シルフブログ復活おめでとうございます。
という気持ちを込めて他大の身ながら書かせていただきます。

この記事はハング/パラグライダー アドベントカレンダーの 3 日目になりますね。

さて、ハングとパラの違いってなんでしょう?

全部で 10 個の項目で特徴を比較してみました。
ハングパラをよく知らない人もわかるよう、できるだけ用語は使わずに紹介していこうと思います。

よく知っている人は、これを読んで共感と違和感を覚えていただければオッケーです。なにせ私の主観と偏見だらけですから。

(しるふブログに眠っている写真から、パラグライダーとハンググライダーの写真です)

パラグライダーと横国のうみのくん

パラグライダーと横国のうみのくん

ハンググライダーと私

ハンググライダーと私

 

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【1. 大きさ】
ハング:重くてたたむと長い
パラ:軽くて大きいけど小さくたためる

パラはたたむと登山用のバッグに入るくらいの大きさになり、実際大きめのバッグに詰めて運びます。この手軽さはパラの良いところですね。

ですがパラもハングと同様に車に乗せて運ぶことがほとんどです。ひとりよりみんなで助け合ってやった方が楽だし楽しい!

 

【2. スピード】
ハング:原付くらい = 鳥の気分!
パラ:自転車くらい = 散歩の気分!

実際のスピードは上の通りですが、飛んでしまうと景色が大きすぎて意外とゆっくりに感じます。(遠くの景色ってあんまり変わりませんよね。)

鳥の気分、散歩の気分ってのはスピードと視界とが合わさったときの気分になります。

 

【3. 飛んだ感じ】
ハング:トーントーンタンタンッびゅーっ!コーッ!ふわっ!すん…
パラ:バサァ!タンタンッふわっ!ゆら~っふわっ!バサァ…

離陸して、飛んで、着地する…とこんな音が聞こえるかも!?

 

【4. 風の感じ方】
ハング:風に強い!強風荒れ荒れなんのその!
パラ:風に敏感!弱い風でも捉えて上昇!

ハングにはアルミの骨組みがあるのでパラと比べると重く、しっかりしています。だから風に強いのです。

パラはハングよりも大きく、軽い生地でできているので微妙な空気の変化も感じとります。

 

【5. 集中するところ】
ハング:着地のとき。傾かないように!
パラ:離陸のとき。紐が絡まないように!

ハングの着地は飛行機の着陸と似ています。まっすぐ水平を保って、これは飛行機とは違いますが、「ふわっ」と足で着地します。

パラは離陸するときに空気が入って初めて翼の形になります。紐が絡まっているときれいに飛ぶ形になりません。

 

【6. 奥深いところ】
ハング:滑空するところ!何を目指してどこを飛ぶのか?
パラ:上昇するところ!無駄なく操作して上げるには?

ハングではなんと言っても滑空でしょう!目には見えないけれど、目的地まで通るべきコースがある…その戦略性と選択したコース通りに飛ばせる技術!

パラは翼の形をたえず微妙に変えながら飛んで(飛ばして)います。出会った空気に対して適切な形にできるか、指先の感覚と体重移動で操作します。

 

【7. 人々の様子】
ハング:大きな大きなひとつのコミュニティ
パラ:バラエティ豊かなコミュニティ

ハングは競技人口が少ないために、ちょっと長く続けてる人は(全国的にも)有名になってきて目立っていきます。会ったことは無いけど、話したことはないけど、聞いたことはある、見たことはある…そんな人ばかりな気がします。日本は狭い!

パラはハングよりも人口があり、エリアも全国どこでもあります。そして競技志向な人と、生涯スポーツ志向な人とが共存しつつもそれぞれコミュニティを作っているような印象です。居心地の良い空間(と機材)を見つけられたら最高ですね!

 

【8. はじめに大変なところ】
ハング:スピードと機体を引っ張る感覚
パラ:機体の位置の感覚と紐の操作

わずかな時間の中で離陸滑空着地をこなさなければならないのが、ハングの講習を始めて大変なところです。スピードがパラよりあるので考える間に全部終わってしまいます。無意識で操作できる範囲が増えるまでが大変ですね。

パラは紐から伝わってくる引っ張られる感覚を通して機体の様子を把握しなければなりません。しかし機体が自分から離れた場所にあるため、はじめは中々わからないのです。

 

【9. P 証までに大変なところ】
ハング:上昇する項目
パラ:滑空する項目

一人前になると P(パイロット)証が貰えます。

ハングはスピードがあるため、あっという間に移動してしまいます。上昇気流に出会い、その気流に乗るか乗らないか判断、実行、修正……それらを短時間で行わなければなりません。瞬間的な判断と上げる技術が求められます。

パラで遠くの場所まで行くためには、いま自分のいる高さでどこまで飛んでいけるかの感覚を身につける必要があります。高度と移動できる距離を見極めて、きちんと行って帰ってくることができれば一人前です。

 

【10. 飛ぶ楽しさ】
ハング:風を切って行きたいところに行く楽しさ!
パラ:空気と機体と自分との関係をめぐる楽しさ!

ハングは上の通り!

パラは空気の状態と機体の様子と自分の意思と体とがそれぞれ複雑に絡み合って飛んでいます。これらの対話が深くて面白い!

 

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いかがでしたか?

やっぱり違う乗り物ですから両方乗ってみて感想も違います。(でも今回ハングの特徴として挙げたものも、実はパラと共通してたりする!逆もしかり。)

ただハングもパラも同じ空を飛ぶ乗り物で、どちらも楽しさ満点の世界です。やればやるほど奥が深いところも同じ。
もし実際にやってみたくなったら、まずは直感を信じてやってみればいいと思います。慣れたらもう片方もやればいいし!

そう、空はひとつなのだから!

 

【明日のブログは次世代シルフの部長が担当ですね!楽しみ!】

 

【書いたひと】ぽん
ハング:パラ = 2:1 で飛んでる横浜国立大学ハング・パラグライダー部の人。ひょんなことからシルフブログのアカウントを取得し、過去 3 回投稿している。

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