講習生に贈る言葉

どうも、同期ハングで最も初飛びに近い男です。本当は、全同期の中で初初飛びした男となるはずでしたが、先日同期パラのMさんに先を越されてしまいました。悔しいです。早く飛びたい!

こんにちは。埼玉大学1年のゆうまです。

埼玉大でどうやってSylphを知ったの?とか、なんでSylphに入ることにしたの?と聞かれることが多いです。きっかけは、部長の永間さんとの運命の出会いです。私は卒業してすぐ、個人で足尾に通っていました。まだ埼玉大のサークルすら調べていない時に、私たちは偶然、講習場の斜面で出会いました。下段と中段越しに会話し、そこで初めてSylphという存在を知りました。その日私はコンタクトを付け忘れていたこともあり、何を話したかはよく覚えていませんが、とにかくそのぼやけた女の人が、「ぜひ入部を!」と声をかけてくれたことで、入ることに決めました。もしもこの出会いがなかったら、今こうしてブログは書いていないかもしれません。部長には、色々たくさん感謝してます。

さて、本題に入ります。私は初飛びもまだだし、趣味もないので、今日は講習生の先輩として、講習場の思い出とアドバイスを、贈ります。

講習初日。まず必ず思うこと。

肩が痛い!!!

めちゃくちゃ痛い。これは全員が通る道なので安心してください。男女、年齢問わず、避けては通れません。そして痛がる私たちを見て北野さんは、「三日も経てば慣れるよ」と言います。

いや嘘つけ

絶対噓だよ。私は北野さんは信用出来ない人だと思いましたね。案の定慣れてくる実感もなかったです。ついに痛みに耐えられず私は父に相談しました。

「自転車も最初は痛いでしょ?それと同じだよ」

納得しました。心が少し軽くなりましたね。もう講習やめようかなとか、行くのが億劫だなとか考えている方、最初のうちは、この言葉を思い出しながら頑張ってください。

そして慣れてきたころに思うこと。

暇だな

講習は、風の向きや強さが悪かったり、人が多かったりして、自分の番が回ってくるまで、結構待ち時間が長いです。そんな時間を有効活用する方法をいくつか紹介します。

まずは、草むしりです。

これも肩の痛みと同様に誰もが通る道だと思います。こんな初歩的な考え、わざわざ紹介する必要もないと思いましたが、一応書いておきます。インストラクター方の、草刈りの仕事の負担軽減にもなるので、良いことをした気分になれますよね。

次に、昼寝です。

合間に短く睡眠をとることは、体力回復にもなり、健康にも良いと教わりました。ポカポカと暖かい日差しと、涼しい風を感じていると、自然とウトウトしますよね。春と秋は特に眠くなるのではないでしょうか。

ここで重要になるのが、ポジショニングです。私はあらゆる寝方をシュミレーションし、ベストな体勢を見つけました。それは、ハーネスにある輪っかの形をしたパイプに頭と腕をくぐり、後ろに寄りかかるという方法です。ぜひ試してみてください。プールサイドのベンチに横たわっている気分になれますよ。

ただ、起きた時寝ぼけてそのまま飛ぶのはやめてください。私はなぜか左腕だけ元に戻し忘れて、まったく操作が効かず危うく畑に突っ込みかけました。気をつけてくださいね。

そして最後は、おしゃべりです。

何気ない雑談をしたり、アドバイスをしたり、してもらったり。ハングは講習期間が長いので、この時間が増え、すごく仲良くなるそうです。私は早くから始めたのもあり、同期とはまだあまり一緒にやれていません。悲しいです。社会人のおじさん方のほうが顔見知りが多いかもしれません。皆さん気さくで良い人です。

ただ私は、自分から言葉を発するのは苦手です。それは人が増えると比例していきます。でもせっかく大学生になったので、克服しようと頑張ってます。会話は好きです。

そういえば一期上の先輩で仲良くなった人がいました。Aさんは今足尾で一番仲が良い友達ですね。優しくて頼りがいがあり、煽りがいのある先輩です。講習機を三ヶ所破壊したのも良い思い出ですね。本気で落ち込んで、膝を抱えて座りこんでいる姿を思い出すと、なぜか元気が出てきます。早く一緒の空を飛びたいです。

では、本題に入ります。講習生の先輩として、ハングが上手くなるコツを紹介します。

まず、スカイスポーツをする上で大切なことです。

「迷ったらやめておく」

これは北野さんから教わった言葉です。当たり前のことのように言葉を発していましたが、私には強く響きました。ハンググライダーは危険なスポーツです。選択を迫られたとき、「行けるかな?」と、不安な気持ちが少しでもよぎったら、安全な道を進みましょう。「行ける!」と確信できる時はどんどんチャレンジしましょう。比較的楽観思考の私は、この言葉をずっと胸に留めておこうと思いました。

次に、両肘エルボーです。

ハンググライダーのテイクオフは、機体をいかに水平に保つかが重要です。どうすれば良いのか。

それは自分で考えてください。

講習の楽しみは、出来ないことが出来るようになること、出来ないことを、教わりながら、自分で考えながら、克服することだと思います。多くを語りすぎると、つまらないですよね。ただ、可哀想なのでひとつだけアドバイスをします。

両肘エルボーです。

機体の浮きが来るまでは、アップライトに、腕の接地点、接地面が多いほど機体は安定して支えられます。理由の説明はめんどくさいしよく分かってないので省きますが、手首と二の腕の、四ケ所で機体をコントロールするのが理想です。この時、頭では分かっているのですがどうしても二の腕が離れてしまう。それによって機体が傾きながらテイクオフしてしまう。どうしたら良いのだろう。そんな時ふと思いました。

この形、弟にエルボー食らわす時と似てるな。

それからというもの、テイクオフは格段に上達しました。皆さんもぜひ、両肘に嫌いな人の顔を思い浮かべながら飛び立ってみてください。きっと清々しい良いテイクオフになるでしょう。

あとはそうですね。飛び立った後は、足を揃えて膝を抱えることを、早いうちに定着させた方が良いです。私はそれに苦労しました。身体をコンパクトにした方が、操作が効きやすいし、何より足がだらけてると、カッコ悪いです。

そして講習最後の砦、上段です。

めっちゃ楽しい!

中段の10倍楽しいなと私は思いました。距離が長いのもそうですが、スピードが凄い出る。無線で北野さんの指示を仰ぐのですが、風切り音でまったく聞こえないくらいです。無線機は、出来るだけ耳の近くにつけた方が良いです。

ただ、楽しいことにはつらいことがつきもので、機体を自力で上段まで運ばなくてはなりません。正直なめてました。特に最後の追い上げは、ほぼ崖登りみたいなものです。これも想像の10倍きついですよ。頑張ってください。

もうあとは初飛ぶだけです。思い出しながら書いていたら、思ったより長くなりました。楽しかったです。でも、恥ずかしいです。ただ、リアルの自分と文面の自分は人格が違うので問題ないです。

最後に、趣味は漫画を読むこと。目の下のホクロがチャームポイント。コンプレックスはめちゃくちゃなで肩なこと。最近の悩みは、おばあちゃん家で甘やかされすぎて太ったことです。

これからよろしくお願いします!

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