ハング/パラグライダーについて

※ 鳥人間、グライダーとは似ていますが異なります。いずれちゃんと解説する予定です。

東工大広報誌『 Tech Tech2009 年春号の特集「空を飛びたい!」の中で Sylph が紹介されています。

ほかの飛べるサークルとの比較がされていてわかりやすいので是非一読を!

活動PV

空を飛び上昇気流に乗るソアリングをできるようになるまでの流れの PV を作成しました!興味を持ってくれた方はぜひ一番下まで目を通して下さい!

ハンググライダー

一見とてもシンプルに見えるハンググライダーですが、山の上から飛び立ち、自分の行きたい方向へ自由に飛んでいく時の気分はなんとも言えず爽快で、飛んでいる姿も限りなく鳥に近いと言えます。

グライダー自体は 20 kg 位あって重いのですが、一度飛び立ってしまえばそんなこと関係ありません。その魅力にとりつかれてハンググライダーをやっている女の子もたくさんいます。

折りたたむと直径 30 cm 、長さ 5 m ほどの棒状になり、肩に担げるようになります(長い距離は歩けませんけども)。

パラグライダー

ハングとの大きな違いは、空気を入れることによって翼を膨らませています。機体のコントロールは左右にあるブレークコードという紐を引きながら、体重を曲がりたい方に入れることにより旋回します。

ハングに比べると滑空性能やスピードなどは少し劣りますが、空を飛ぶ楽しさはハングにひけを取ることはありません。また、ハングに比べると講習期間が短いため、すぐに山から飛べるようになります。

折りたたむとリュックサックのように背負って歩けるほどコンパクトになり、車や電車などに簡単に積めるのも魅力の一つです。

ソアリング

ハングやパラを単に山の上から下まで飛ぶだけのものと思っていませんか? もちろんハングやパラには動力はないので、ただ飛んで降りるだけなら 5 分程度しか飛べません。

では、どうすれば長く飛べるのかというと、上昇気流を使うんです。飛んでいる時に上昇気流のある所で旋回していくと、どんどんと高度が上がっていきます。これをソアリングと言い、実はこれ、鳥たちが上昇していくのと同じ方法なんです。

上達すれば高度 1500 m くらいまで上昇したり、2 - 3 時間くらい飛ぶことだってできます。うまい人は 10 時間近く飛んだり、210 km 以上の距離を飛んだりもしています。

FAQ

Q. 入部してすぐ飛べますか?
安全なフライトをするためにスクールの講習場でプロのインストラクターに習いながら練習する必要があります。講習期間はハングは 20 日前後、パラは 8 日前後です。講習を終了すれば、山の上から飛ぶことが出来ます。春に始めるとパラだと夏休み前、ハングだと夏休み半ばくらいでしょうか?(夏休みは帰省、免許合宿、旅行、大会などほかで忙しく、秋まで持ち越す人も多いです)講習の詳しい内容については、私たちの行っている nasa のホームページを見てください。
Q. 初心者でも大丈夫ですか?
全く問題ないです!部員の半数以上は大学に入るまでこのスポーツの存在すら知らなかった人たちです(笑)私の知る限り高校にハンググライダー部なんてありませんし。スタートラインがみんなほぼ同じなので新しいスポーツを始めるにはハードルは低い方だと思います。チームスポーツでもないのでマイペースで活動できますし。
Q. 運動があまり得意ではないのですが・・・
大丈夫です!上達する早さは人それぞれですが、努力次第で誰でも飛べるようになります。スピードコントロールと左右の旋回が主な操作になるので、基本は自転車などと変わりません。自転車に乗れないっていう人はあんまりいないですよね!?
Q. 危なくないですか?
「はい!全く危なくないです!」なんて無責任なことは言いません。空を飛ぶ以上それなりのリスクを伴います。しかしながらリスクがあることを承知したうえで活動しているので様々な安全対策が取られています。
山から飛び始めたころは、インストラクターに終始見守られています。無線で逐一操作のタイミングを指示してもらえますし、風が少しでも悪いとインストラクターの方からSTOPがかかります。決して「実力以上の無茶なことをする」ものではありません。また、万が一の時のためにパラシュートの装備が義務付けられています。
(ここから先は個人の意見ですが)一回飛んでしまえば道路とは違い死角も少なければ、通行人もいないので危険の予測がしやすいです。私はこの点において、車よりも安全であるといえると思います。実際ハング・パラの事故率は車よりも低いです。
Q. 飛ぶのに免許がいるんですか?
ハング・パラグライダーは法律的には飛んでいるゴミと同じなので免許もいらなければ、フライトプランの提出も必要ありません。
しかしながら、素人が好き勝手に空を飛んで危なくないわけがないので、免許というわけではありませんが、基本的には日本ハング・パラグライディング連盟が発行する技能証を取得する必要があります。技能証は、ハングは A 級から始まり B 級・ C 級・ P (パイロット)証があり、パラには A 級・ B 級・ NP (ノービスパイロット)証・ P 証があります。 P 証が取れれば一人前なので、みんな P 証の取得を目指して活動をしています。また、 P 証のさらに上に、 XCP (クロスカントリーパイロット)証というものもあり、これを取得するとどこへでも自由に飛んでいくことができるようになります。
Q. 絶叫系とか無理なんだけど…
よく誤解されますが、ハング/パラグライダーは絶叫系ではありません。ネットでよく見られる「アクロバット」は急降下や急旋回をしていますが、大学から始めたばかりの初心者がすることではありません。ハング/パラの魅力はスリルという単純なものではなく、むしろもっと別の部分にあると思っています。
落下する感覚が嫌という人は少なくないと思いますし、実際にそういった部員もいます。これは人間の本能的な恐怖ですから仕方のないことです。グライダーの性能にもよりますが、普通に飛ぶときは高度を 1 m 失う間に 10 m ほど前方に進んでいます。このため、飛んでいるときに落下していると感じることはありません。むしろただ前に進んでいるといった方が感覚としては近いです。
滑空比
速度に関しては、はじめに使うことになる初級機では、ハンググライダーで 30 - 60 km/h と原付くらい、パラグライダーで 20 - 40 km/h くらいと自転車くらいです。しかも、実際はこの速度域の下限に近い速度で飛ぶことがほとんどです。なぜならば、スピードを出せば出すほどコントロールが難しくなることに加え、滑空比が下がってしまう(失う高度に対する前方に進む距離の割合が小さくなってしまい、遠くまで飛べなくなる)からです。
さて、計算してみると、ハンググライダーで飛ぶのは、傾斜 5.7 度(勾配 10 % )の斜面を小走りで下るのとほぼ同じ感覚(速度ベクトル)です。東工大大岡山キャンパスのウッドデッキ脇の斜面はこれよりもだいぶ急な坂ですから、空を飛ぶということは、落下感とスピード感に関して言えば、ここを駆け下りるよりも怖くないことなのです。
ハングは乗れるが富士急には行けないといった部員もいます。絶叫系が苦手でも心配はいりません。
Q. オフシーズンはありますか?
野球・水泳は夏、スキー・スノボは冬などスポーツには季節のイメージが付き物ですが、ハング/パラは一年中楽しむことができます。
グライダーは向かい風でないと飛びたつことができないので一年中同じ方角には飛べません。
そこで、東風のときは東側、西風のときは西側といったように風に合わせて山から飛ぶ方角を変えています。
実は我々が活動している足尾山にはテイクオフ(離陸)できる場所が一箇所ではなくいろんな方角に複数あるので、風に応じて使い分けることによって一年中飛ぶことができます。
もちろんランディング(着陸)する場所も各方角にそれぞれ用意されています。